【体験談】私の勉強法(1級 実技)

1級の実技試験についてです。

改めてですが、1級は筆記試験と実技試験ともに80点以上を取らないと合格となりません。

なお、1級試験は年に1回ですが、不合格項目のみ年内に再試験の機会があり、そこで合格すれば1級取得となります。逆に、仮に筆記試験が合格しても実技試験が再試験でも不合格の場合はリセットされてしまい、翌年以降も両方受け直す必要があります。

難易度の高い試験ゆえ、かなりシビアです。

私の場合、本試験で筆記試験は合格して実技試験は悲惨な点数。再試験に向けて実技試験を集中的に学習し、再試験で合格し1級を取得したという流れでした。

ただ、筆記試験の勉強に注力しすぎて実技試験はほとんど勉強していませんでした。正直、少し(いや、かなり)舐めていましたが、結果的に全然点数が取れなかったので、自身の経験からも実技試験も時間をかけて学ぶ必要があると断言できます。

その根拠として、実技試験における「事前配布の検体と本番の検体との見た目・風味の違い」「タイトな回答時間」「試験会場の独特な雰囲気」にあります。

本試験ではそれら全てに影響されて悲惨な結果でしたが、再試験で合格できたことで、結局それらは準備不足が招いた結果だったということを痛感しました。

要するに、実技試験もしっかり時間をかけて勉強すれば必ず合格できます。

実技試験(再試験)は85点を獲得しているという保証のうえで、なるべく詳細に書いていきます。


※本試験前はマジで勉強していませんでしたので、ここでは再試験に合格した際の詳細を書いていきます。

勉強スケジュールですが、試験前の約2ヶ月間を要しました。

といっても、2ヶ月間がっつり勉強していたというわけでもなく、平日は週に2日位、休日は2〜3時間の学習時間でした。

試験内容が外観識別やカッピングといった手のかかるものばかりなので、だらだら時間をかけてやるよりも短時間集中型の方が身につきやすいと考えます。特にカッピングは時間が経って検体が冷めると風味が全く参考にならなくなるので(笑)

次に、本試験1ヶ月前の事前講習会について。

筆記試験と合わせて2日間開催され、2日目に実技講義がありました(その時のスケジュールによって変更の場合があるので予定をしっかり確認してください)。

実技なので、講義内容も作業が基本になります。2級試験時に貰ったカッピングスプーンとコップを必ず持参しましょう。

内容は主にカッピングと焙煎豆の外観識別になります。カッピングの基礎から風味の特徴の説明、焙煎豆の外観の特徴や見極め方などを細かく解説してもらえます。

実技試験に向けての予習は必要ないと思いますが、個人的な感覚として、講習会から本試験までの1ヶ月間では学習時間が足りないと思います。

実技試験のみを勉強するか、コーヒー関連の知識をある程度有している人ならまだいいですが、講習会後の1ヶ月間で筆記と実技の学習の両立は厳しいです。知識がない人は講習会の前に概要だけでも理解しておくといいかもしれません。

なお、講義で使用した標本は全て持ち帰ることができますし、その後の勉強にも役立つものになります。想定よりもかなり量が多いので、最低でも20ℓ程度の持ち帰り袋を用意しておくと間違いないです。

また、金銭的に余裕があれば申し込み時に標本を購入すると間違いないです。持ち帰りの標本よりもはるかに参考になります。

さて、勉強法についてですが、面倒なことはしていません。ひたすらカッピングをして味を覚えて、ひたすら豆の外観を見て特徴を覚えます。

ただ、漠然と特徴を理解しただけでは絶対に点を取れません。私はそれで理解した気になり、本試験で全く点を取れませんでした。

冒頭でも述べたように、事前にもらえる標本と試験の標本とで微妙に違いがあり、絶対的な自信がないと自身の回答が揺らいでしまい、正答に結びつきません。

また、本試験の各部門の時間がタイトであり、特に外観識別(焙煎豆の外観を見て品種を回答)は10分しかなく、迷っている余裕もありません。

本番では、確実にスパッと回答することが求められます。最初はじっくり時間をかけて豆の特徴を理解するところから始め、その後は試験を想定した時間配分で回答してみるといった勉強法がよいかと思います。

勉強していると、こんなの分かるわけないと挫折しかけるかもしれません(私もそうでした)。本試験ではそれで痛い目を見ましたが、追試に向けてめげずに学習を続けたら理解できました。

どうか根気強く勉強を続けてください。

試験や勉強方法の詳細は、また別の項で書きたいと思います。

〜fin〜