検定を受験した理由

ここでは、そもそも私がなぜコーヒーの検定を受験しようと思ったのかを書いていきますので、参考にしていただければ幸いです。

コーヒーインストラクター検定を受験する理由は皆さまそれぞれにあると思いますが、級を問わず受験しようという高い志があるという、それだけでも十分素晴らしいことです。

「コーヒー」の「インストラクター(技術を指導する人)」

響きがいいですよね…(笑)

ただ、世間的にはメジャーな検定というわけではなく、コーヒーという趣向品の分野を極める検定である故、皆さんも何らかの経緯や目的があって受験を検討したことでしょう。

受験者の中には、カフェ・喫茶店でお仕事をされている方、コーヒー関係の企業にお勤めで会社から資格取得を推奨されている方、コーヒーをもっと深く知りたいと個人で申し込みをされた方など様々です。

実際に、1級の事前講習会の2日目(実技分野)で同じグループに居た方の中には、私のように個人で申し込みをされた方・有名なコーヒー製造業者の方・現役のスタバ店員さんなど、様々な分野の方がいらっしゃいました。

かく言う私も、3級と2級を申し込んだ段階では、飲食店で働いていたもののコーヒーに携わっていたというわけではなく、個人で申し込みをしました。

では、私がなぜコーヒーに関する検定を受験しようと思ったのか、理由は大きく3つあります。

確かな知識で、自信を持って仕事がしたい

私の性格上、コーヒーに関わらず、その仕事をするにあたって知識がない状態というのが怖いのです(笑)

また、何も知らなくて経験も少ない状態で”うわべ”だけで仕事をするのが好きではなくて、きっとお客さまに質問されても何も答えられないし、せっかく興味を持って聞いてくれたのに申し訳ないという罪悪感を抱いてしまいます。

と言いますのも、私は前職で長いことサラリーマンをしていたのですが、新卒で入社した直後にお客さま窓口に毎日入ることになり、当然何も分からない状態なのでお客さまから何かを聞かれる度に時間をもらって先輩に聞きに行くという状態で、スマートに対応できない状況が本当に申し訳なく感じていて(実際にお叱りを受けたことも沢山あります)、結構なトラウマになっています。

当時の経験があるからこそ、自分としても無知な状態で仕事をするのは嫌ですし、コーヒー店で働く者としての最低限の知識を携えて「さあ、コーヒのことならなんでも聞いてくれ!」くらいの自信を持っていたかったのです。

経験の部分は仕方がないとしても、知識は自分の努力でいくらでも補えると思い、どう勉強していこうか色々と考えましたが、業界全体のベーシックで普遍的な知識を身につけることができて勉強の目標がハッキリしている「検定」の取得を目指すことになりました。

”コーヒーの本質”を理解したい

大前提として、職場やお客さまのために自信をもって仕事をしたいということもありますが、そもそも自分がコーヒーに興味津々だったこともあります。

当初の私は、いずれ独立してカフェを経営したいという想いから、お客さまに失礼のない最低限のレベルでコーヒーが出せれば良いという考えで、軽い気持ちでコーヒーを勉強し始めました。

何も知識がない状態から、とりあえず豆を買い、道具を揃え、ハンドドリップをしてみてあーだこーだとなり、次は浅煎り豆を買ってみて、違うドリッパーを試してみて、挽き目や湯量を調整してみて、これは美味しい!今回はなんか微妙…などを記録をとりながら日々繰り返して、コーヒーってこんなにも奥深くて面白い世界なんだと気づき始めました。

次第に、コーヒーの品種・産地や農園・焙煎 等についても興味が湧いてきて、それらを調べて深掘りしていく時間は自分にとって非常に楽しい時間でした。

このような感じで、何事にも物事の本質を突き詰めて理解しようとする私の性格が、コーヒーと出会ったことでバリスタを目指すきっかけになり現在のコーヒー店で働くことにも繋がったので、何かに熱中・没頭したいという私の悶々としていた想いと合致し、功を奏したのでした。

ただ、あまりにも奥深すぎる世界ゆえ何が正解なのか分からず、当時はまだコーヒーに直接関わっていなかった自分の力では到底深掘りしきれないと思い始め、とりあえず知識のベースとなるコーヒー業界の共通認識を知ることから始めようと考え、検定を受験するのでした。

スキルに”箔”をつけたい

私は現在コーヒー店に勤めながらバリスタの経験を積んでいるのですが、いずれは独立して地元で小さなカフェを経営することが目標です。

事がうまく進んで将来独立できた際、いざオープンしますとなった時期を想像したら、私のことを紹介する内容って一体何があるのだろうと考えたことがあります。

「脱サラしました」「飲食店で経験を積みました」「地元でカフェを開きました」

う〜ん、弱い…(笑)

もちろん”売り”はそれだけでないはずですが、これでは世の中にありふれているお店と何も差別化できませんし、お客さまにわざわざお店に足を運んでいただける決定打に欠けると思いました。

そこに「コーヒーインストラクターの資格を持った店主こだわりのコーヒーがいただけます」といった付加価値があると、少し興味が出てきますよね。

極端な話、「三つ星レストランで長年働いてきたシェフが〜」「高級ホテルの料理長を務めてきた店主が〜」というお店って間違いないじゃないですか?(それと比べるのはお門違いですが)。

この手のアプローチ方法は沢山ありますが、資格を所持していることで確かな知識とスキルで自信を持ってサービスできますし、お客さまにも安心してお店に来ていただけるのかなと考えます。


これらの理由から、何かしらのコーヒーに関する検定を取得したいと思い立ちましたが、コーヒー関連の検定はいくつか存在します。

その中から私が「コーヒーインストラクター検定」を選んだ理由として、特に「”コーヒーの本質”を理解したい」という部分が大きく影響しています。

コーヒーに関する検定は、目的や難易度によって沢山の種類が存在します。

その中でも、私が一番学びたかった「そもそもコーヒーとは?」という部分をしっかり学ぶ事ができ、数あるコーヒー検定の中でも人気と名声があるのが「コーヒーインストラクター検定」でした。

結果として、取得して本当に良かったと思いますし、先に書いたようないくつかの想いは全て満たされました。

なお、ここに書いたことはあくまで私個人の話でありますので、皆様はそれぞれの想いとモチベーションをもって資格取得に向けて取り組んでみてください。

コーヒーインストラクター検定についての具体的な説明は、別の記事で詳しく書いていきます。

〜fin〜