④焙煎方法、焙煎度を理解する〜⑤ブレンドコーヒー

④焙煎方法、焙煎度を理解する

そもそも焙煎とは、コーヒー生豆を加熱し、コーヒーらしい風味を作り出す作業のことを言います。

商品名には焙煎方法(熱源)や焙煎度(コーヒー豆の色)が表記されていることが多いです。それぞれ詳しく見ていきましょう。

焙煎方法

焙煎をする際の熱源の表記については、「全日本コーヒー公正取引協議会」の規約により、他の熱源をしたコーヒーがブレンドされていないことが必要条件となります。

つまり”炭焼きコーヒー”と書かれた商品の場合は、焙煎する際の熱源が全て炭でなければならないと言うことを示しています。

炭焼きの対義語に近いものは”電気・ガス”あたりですが、ベーシックな焙煎方法ゆえわざわざ商品名に書かれることはないです。”炭焼き”という付加価値をつける以上は、熱源が全て炭焼きでなければならないと言う意味合いになります。

なお、熱源ではないですが”カフェインレスコーヒー”も同じ規約(カフェインが90%以上除去されていることが条件)が適用されます。

焙煎度

読んで字の如く、コーヒー生豆がどれくらい焙煎されたかを示すものであり、コーヒーの風味を選択するうえで特に分かりやすい指標なのではないかと思います。

ざっくり分類すると「浅煎り」「中煎り」「深煎り」などに分けられます。

表記の種類は他にもたくさんありますが、試験ではあくまでも教本に記載されているものしか出題されません。2級においては教本p11の焙煎度をしっかり覚えましょう。ロースト名とL値(細かい数値は覚えなくていいですが、数値の推移はざっくりと把握しておきましょう)を覚えれば大丈夫です。

なお、L値とは豆および粉の明度を色彩計で計測し数値化したものであり、「100」は真っ白になり「0」は真っ黒になるようです。詳しくは1級の範囲になりますが、参考までに。

焙煎度はあくまで主観的であり、原則的な表示規定がありません。同じ焙煎度でも店間で風味が異なり単純に比較することはできないので注意が必要です。

対して、L値は明確な数値で客観性がありますが、商品にL値が表記されることはほとんどありません。教本p11の内容も、業界における絶対的なルールではなく、あくまで参考程度と捉えてください(出題範囲ではあるのでしっかり覚えましょう)。

⑤ブレンドコーヒー

ブレンドコーヒーとは、2種類以上の産地や品種などを混ぜたコーヒーのことであり、日本のコーヒー市場においても欠かせない存在になっています。

教本p28におけるブレンドコーヒーの説明について、以下の通りまとめると

・コーヒーは年1〜2回収穫されることが多く、生豆の状態で保管しても味の変化は起こる
 →通年で同じ味を作り出すのは難しい

・生産国のコーヒーを混ぜることによって、年中均一な味を作り出すことができる

・コストパフォーマンス・安定供給・安定供給・複雑な風味を作り出すなどの側面がある

といったようにまとめられます。

また、上記の焙煎と同様、ブレンドコーヒーについてもルールがあり、商品名に特定産地を表記する場合は、それを生豆換算で30%以上配合していなければならないことが「全日本コーヒー公正取引協議会」によって決められています。

なお、ブレンドコーヒーについては、同じ2級の別項でもう少し詳しい説明がありますので(教本p30)そちらもぜひ。


本項で繰り返し出てきている「全日本コーヒー公正取引協議会」の規約について、以下にリンクを貼りますので、興味がある方は覗いてみてください。

chrome-extension://efaidnbmnnnibpcajpcglclefindmkaj/https://www.ajcft.org/agreement/180521_agreement_pdf_b.pdf

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