4-② 包装方法を考える

前項①でも書いたように、コーヒーは生鮮食品であるため経時変化を避けることはできず、保存においては変化をなるべく遅くすることが求められます。

そのためには包装方法が重要になり、どのような包装方法を選ぶかはどの程度まで経時変化を許容できるかという個人の感覚の問題、設備や法材などにかけるコストの問題、どのくらいの期間で消費できるかという時間の問題などが判断基準になります。

コーヒーの品質を長期間保持させたい場合は、前項で書いたコーヒーを変化させる要因「水分」「酸素」「光」を遮断し「温度」を下げることが必要になりますが、そのためにはガスバリア性(酸素や水蒸気を通しにくい性質)の高い包装が必要不可欠です。

スーパーマーケットなどで広く市販されている商品がこれに該当します。これにより経時変化は比較的緩やかになりますが、コストが必然的に高くなってしまいます。

一方で、購入したコーヒー豆や粉を早く消費する場合などでは低コストのガスバリア性の低い包装でも大して問題はありません。その点は、作り手側や購入者側それぞれの価値観により判断するところでしょう。

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