恐らく皆さんに一番身近な存在であろうインスタントコーヒー。お湯を注ぐだけでコーヒーが完成する量販品になりますが、その製法は「スプレードライ」と「フリーズドライ」に大別されます。
両者ともコーヒーを抽出してエキスをつくるところまでは共通ですが、それ以降のプロセスが異なっています。
「スプレードライ」は、霧状にスプレーしたエキスから熱風により水分を取り除く製法で、粒度の細かいものがこれにあたります。
「フリーズドライ」は、低圧低温にしたエキスから昇華(液化を経ずに固体から気化する現象)を利用して水分を取り除く製法で、粒度の粗いものがこれに該当します。
その商品のコンセプトによって製法が選択されているわけですが、一般的に「フリーズドライ」のほうが熱の負担が少ない分、風味が良好であるといわれています。
また、近年では、製造中に揮散する香りを回収して再度付加する技術なども確立され、インスタントコーヒーはさらに進化を続けているといえます。
この項ではシンプルに、「スプレードライ」と「フリーズドライ」の違いを理解しておきましょう。
〜fin〜
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